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「編集者だけじゃない!」出版社で働く社員の仕事内容を業種別に紹介

出版社で働く社員の7つの職種

出版社には、どんな職種の仕事があるのでしょうか。

出版社のお仕事と言えば編集者が花形ですが、実際は、編集職以外にも、たくさんの職種の人が協力しあって本を作っています

出版社で働いている人の職種
  1. 編集者
  2. 営業部・マーケティング部
  3. デザイン室
  4. Web担当
  5. バックオフィス系
  6. その他の部署
  7. アルバイト・インターン・パート

ただし、これは会社によって違います。
小さな出版社では、編集部と営業部しかなかったり、編集部しかなくて、営業は外注している出版社もあります

それでは、1つずつ見ていきましょう。

楽しみです!

出版社の職種① 編集者

まずは編集者

出版社のメインコンテンツである書籍や雑誌を実際に作る部署「編集部」に所属する社員のことだよ。

出版社で働く人と言えば「編集者」だよね!

編集者の所属する部署は「編集部」なんだね。編集部のトップが編集長ってことでいい?

編集部のトップが編集長で、NO2が副編集長だね。
編集部の規模が小さいと、副編集長がいないこともよくあるよ。

大きな規模の会社だと、いくつか編集部があって、「第一編集部」「第二編集部」のような名前がついていることがある。
各編集部ごとに、編集長がいるイメージだね。

編集部間の移動もある

編集部は、書籍や雑誌を作る部署です。規模が大きな会社では、いくつも編集部を持っています

例えば、雑誌と書籍、漫画など様々なジャンルの書籍を取り扱っている出版社では、「雑誌編集部」「書籍編集部」のように編集部が分かれています。

複数の編集部がある会社では、編集部間の移動もよくある。

漫画雑誌から料理雑誌の編集部に移動のように、ジャンルが変わることもあるし、漫画雑誌からビジネス書の編集部に移動のような、媒体ごと変わることもあるよ。

編集者に向いている人

編集者に向いている人は、好奇心が旺盛だったり、マルチタスクができる人だったり、人と関わるのが好きな人だったり…いろいろあるけど。

特に、世の中に新しいコンテンツを発信する仕事だから、情報へのアンテナが敏感な人は向いていると思うよ。

編集者はどんな仕事をしているの?

編集者のメインの仕事はもちろん、本や雑誌を作ることだよね?

そうだよ。

出版社は、本や雑誌を売ることで利益を得るわけだけど、これを実際に作っているのが編集部。

メーカーで言えば、商品開発部と制作部ってところかな。

実際にどうやって本や雑誌を作っているの?

一言で「本を作る」と言っても、やることは非常に多いんだ。

まずは、どんな本を作るのかの企画を立てて会議でプレゼンし、作家に書いてもらったものをチェックして軌道修正し……というように、様々な業務があるよ。

映画やドラマの監督を想像したらわかりやすいかも。いろんな人の仕事を統括して、本を作る最高責任者が、編集者なんだ。

編集者と一言で言っても、作る本の種類によってもやることが違うんだね。

そう。
例えば、雑誌と書籍では、作り方の工程が全然違う。
基本的に書籍は一人の編集者が一冊の本を仕上げるけど、雑誌は何人もの人が協力してチームで作るよ。

つまり、同じ編集者でも、媒体によって、それぞれに専門性が出てくる

だから、例えば「ずっとビジネス書の編集をやっていたから漫画の作り方はわからない」というような編集者もたくさんいるよ。

じゃあ、違うジャンルの媒体への転職は難しいの?

よっぽどの専門書でなければ、そんなに難しくはないんだけど、ミドルの転職なら難易度は上がるかもね。

社内の編集部間の移動レベルなら問題ないと思うけど、他社への転職は、高齢になればなるほど難しいね。

編集者の年収は?

編集者の年収って、高いイメージがあるけど…実際どう?

ふっふふ・・・

(これはもらってるな!)

正直に言うと、編集者の給与の平均値は高めだと思うよ。
とはいえ、やっぱり会社の規模や業績による。

出版社によって、格差が広がっていると考えていいだろう。

どうして、同じ業界でもそんなに給与格差があるの?やっぱり大手出版社の給与が高いのかな?

大手の出版社や有名な出版社の年収は高い。大手なら800万〜1000万のレンジは当たり前だね。

でも、みんなが知らないような小さな出版社でも、600万円以上の会社がたくさんあるよ。

業界内で格差が激しいのは、売り上げの差が大きいからだよね。

出版社でも、給与が安い会社もある?

もちろんたくさんあるよ。

編集者の給与について、別の記事で詳しく解説しているからぜひ読んでみて

編集者になりたいなら学歴が必要?

出版社の編集部に入りたいなら、新卒で出版社に入社して、編集部に配属してもらうのが一番いいよね?

そうだね。

そうやって編集者になる人が一番多いと思うよ

でも、大手の出版社に入るには、高学歴が必要だよね

新卒で大手の出版社に入ろうと思ったら、早慶以上あった方がいいと思うけど、小さな出版社に入るなら高学歴が必須とは限らない

それに、編集職は実力社会な面も多いから、転職を繰り返して、キャリアアップする道も可能なんだ

他業種から編集者になるのは難しいかな?

そんなことないよ。
簡単な道ではないかもしれないけど、未経験、30歳以上からの転職も可能

そのためには、戦略が大事。次の記事で解説しているから、気になる人は読んでみてね。

参照

出版社の職種② 営業部・マーケティング部

次に紹介するのは、出版社の営業部・マーケティング部です。

編集部が作った書籍をどうやって、どのルートで売るかの戦略をたてたり、実際に取次や書店・販売店相手に営業活動を行ったりする部署です。

書籍に限らず、商品は「どう売るか」が大事です。

どれほど優れた商品でも、売り方を知らなければ売れません。そう考えると、業部こそ、出版社を支える要と言えます。

雑誌などの場合は広告営業をし、クライアントから広告費を取ってくるような仕事もあるよ。

雑誌には、広告が載ってるもんね。逆に売れている本は電車や新聞に広告を出しているね

話題の本をさらに宣伝するために広告を打つのも、営業やマーケティング部の仕事だよ。

担当編集者と相談して、より本が売れるような仕掛けをしていくんだ。

書店にも営業にいくんだね

うん。
新人の営業マンはまずは書店周りから仕事をはじめることが多いよ。

書店に回って「うちの会社の書籍をもっとおいてください」って営業する。

営業で書店員さんと話すうちに、売れ筋商品の知識も増えていき、その知見を生かして営業自ら書籍の企画を立てる人もいるんだ。

現場を知っている営業部からのアドバイスは、編集者にとってもありがたいだろうね。

さらに詳しく営業の仕事を知りたいならコチラ

営業部の給与の水準は?

出版社は、基本的に給与水準が高めって言ってたよね。
営業も高いのかな。

営業がいてこその出版社だし、編集部と同じくらい大事にしている会社が多いよ。

営業って職種の給与はピンキリで、例えば不動産や証券会社の営業マンのようなノルマがバリバリだけど年収が驚くほど高いような業界もある一方、ものすごく安月給の業界もある。

出版社の営業は、給与水準が高い割りにはノルマがないところが多く、比較的狙い目と言えるかもね。

販売ノルマがないから押しの弱い人でも仕事がしやすい?

出版社の営業には、ノルマないことが多いんだ

広告営業など、ノルマがある会社もあるけどね。
でも、本や雑誌自体の営業は売ってくる営業ではない。

本や雑誌は、書店に買い取ってもらうんじゃなくて、書店に置いてもらうんだよ。販売ノルマがないから、押しが弱い人でも営業できるパターンも多いんだ。

書店員さんと付き合う人が多い?

書店に営業にいく仕事では、売り場の書店員さんとお話するんだけど、そこで書店員さんと仲良くなることがよくある

女性の書店員さんと、男性の営業マンがお付き合いするケースもたくさんあるよ。

書店員さんて、女性多いもんね

そうなんだよ。
実は、出版社の営業と書店員さんの女性が結婚するケースもたくさんある
仕事で会いにいくという正当な理由があるから、奥手な男性にもおすすめだ!

出版業界の営業職に転職したいなら・・

出版社の職種③ デザイン室

デザイン室は、本のデザインを作ったり、チラシやPOPなどを作る部署です。この部署がない出版社も多く、そういう会社は実務を外注しています。

紙の本をデータで作るためには、Adobeのソフトスキルが必須。

具体的には、Illustrator・Photoshop・InDesignの3つのソフトを使えなければいけない。
専門学校やWebスクールで学んでから、就職する人が多いね。

最近では、電子書籍を作成するスキルも重宝されるよ。

出版社の職種④ Web担当

最近は、どの会社もWeb担当を作るようになってきたよね

そうだね。各出版社のコーポレートサイトや自社販売サイト、オウンドメディアの更新が主な仕事だ。

あとは、Web広告の出稿などのマーケティング的な仕事がある場合もある。

外部業者に頼んでいる出版社も多いけど、自社内にWeb担当部を作る会社も増えてきた。
ネット系の仕事から未経験で出版社入りたい人には、おすすめの業種だよ。

出版社の職種⑤ バックオフィス系

出版社の縁の下の力持ちが、バックオフィスの業種です。

出版社特有のバックオフィスの仕事と言えば印税計算やデザイナーへの支払い作業、出版契約書の管理などになります。

出版社の編集者がいい本を作れるのは、バックオフィスで働いてくれる人がいるからこそだ。

あと、給与水準も高めだから事務作業が好きな人は出版業界もおすすめだよ

編集部よりも残業も少なそうだし、小さなお子さんがいても働きやすそうだね!

出版社の職種⑥ その他の部署

そのほかにも、人事部など他の会社にあるような部署があるよ。
特に大きな出版社の人事部は、一年中忙しくしているよ。

そういえば、出版社の役員って編集者出身が多いの?
平社員時代にヒット作を作った編集者が役員になることが多いのかな

そんなことはないよ。営業部出身の社長もたくさんいる。
また、別会社から経営陣として入っていくる人も多いかな

出版社の職種⑦ アルバイト・インターン・パート

アルバイトやパートは雇用形態なので職種とは違いますが、アルバイトを採用している出版社が多数あります。

業務の内容は様々で、編集アシスタントとして本の編集を学んだり、雑務を引き受けたりといった仕事をします。

アシスタントとして編集を学んで、正社員になる人もいるよ。

それはいいルートだね。未経験からしっかり学べそう。雑務ってどんな仕事があるの?

例えば、雑誌のアンケート葉書をまとめたり、外部のライターさんへの連絡をしたり、本当に様々だよ。
配属も編集部に限らず、バックオフィス系の求人も多いんだ。